マカロニえんぴつ【八月の陽炎】 歌詞の意味と解釈を考察 苦い青春を思い出せ!

歌詞考察

マカロニえんぴつの新曲「八月の陽炎」の歌詞の意味を考察していきたいと思います。

マカロニえんぴつ「八月の陽炎」MV

 



大正製薬「コパトーン」新CMソング

この曲は大正製薬「コパトーン」新CMソングとして書き下ろされた爽やかな楽曲となっています。

これからの夏にぴったりな疾走感と若さを感じます。

コパトーン「夏のぼくらに篇」
この

この商品やシーブリーズのように学校の教室で使われるようなものは今話題のアーティストがCMの曲になることが多いですよね。ちなみにシーブリーズは緑黄色社会の曲が使われています。

はっとり(Vo&G)のコメント

この曲のMVを撮影するにあたって、はっとりさんはこうコメントされています

大関泰幸監督に撮っていただいたツーカットのみで構成される映像。
撮影日は生憎の悪天候でスケジュールが大幅にずれたりと緊張感ある撮影現場でしたが、淀んだ空の色や、日が沈みきった夜の花火などが楽曲の焦燥感をより増幅してくれた気がしています。
大関監督、そして愛と熱量のある撮影スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

さらにこの楽曲についてラジオでこう語っています。

聴いたまま、捉えたまま、感じてとってくれればいいと思っています。十代と言ったけど、「はっとりの十代のころを詰め込んだ歌なんだ」という安直な話じゃなくて。歳を重ねるとやっとわかることもあったり、今わかっても遅いことだったり…そういう今の俺が思うことを詰め込んだので。聴き手が十代であれば“こうはなるなよ”というメッセージでもあるし、同世代であれば“諦めた先にこんなのもあるよ”というメッセージでもあるので…好きに聴いてください(笑)

TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」より

きらきらした景色だけが青春ではないです。その中にいくつも苦くてジメジメした経験が含まれています。この曲の青春はそんな苦い部分を歌っています。

八月の陽炎とは

陽炎(かげろう)とは強い日差しによって光が屈折し景色が揺らめいて見える現象のことです。

真夏にアスファルトがゆらゆらと見えたことがあるのではないでしょうか。

驚いたのが陽炎は春を表す季語のようです。真夏に見えることが多いですが夏を表すものではないようです。
だからあえて「八月」をつけて真夏の世界観をつくりだしたのですね!

Check Point
  1. 明るいだけじゃない苦い青春の1ページ
  2. 青春の真っただ中か、それとも過ぎた者か。聞き手によって表情を変える!

歌詞

言葉はファッションではないからさ
飾れど重ねど、どうも上手くキまらないもんだな
正しさと間違いのあいだに 悲しさと勘違いの愛に
何度も折り合いをつけてきた
待った無しの人生でいつも待ち合わせて
少しの居場所を分け合った
運命は作り話と言った彼女が女神にみえた八月の陽炎


言葉は壁やガラスであってほしくはないのに
想いを伝えた代償はいつも割れた孤独なんです
正しさをおしえてくれたのは間違えて出会ったあなただった
いつもそうだった
分かっていないふりで じつは知ってたんだ
少しの居場所を譲ってくれてありがとう


サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あこがれた通り僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
濡れたままのシャツ


地平線の向こう 八月の陽炎
きっとずっと十代の自分が居る
見たくない真っ黒のそれに生き先を尋ねてた


サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あの人みたいに僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
乾いてゆくシャツ

作詞:はっとり

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/macaroni-enpitsu/hachigatsu-no-kagerou/

歌詞考察

一番

言葉はファッションではないからさ
飾れど重ねど、どうも上手くキまらないもんだな

一番では主にこれまで振られたり別れたりした10代の日々の葛藤を描いています。

服ならば有名なブランドを着たりすればなんとなくオシャレに見せることができます。

でも言葉はそうはいきません。キザなセリフや難しい言葉を使ったとしても君に刺さることはありません。それを見て慌てて言葉を続けたとしても挽回できるものでもありません。

端的にありのままの言葉がいいとは分かっているものの、ちょっとよく見られたいって思いがあるからかっこつけてしまうのです。

なんかこの一文を見ただけであの頃の記憶が蘇って胸がキュッと引きあがります笑

ナナメ
ナナメ

中二病を通ったひと集合ーっ!

正しさと間違いのあいだに 悲しさと勘違いの愛に
何度も折り合いをつけてきた
待った無しの人生でいつも待ち合わせて
少しの居場所を分け合った
運命は作り話と言った彼女が女神にみえた八月の陽炎

なんとなく分かるけどちょっと難しいですね

まず前半の部分ですが、若さ故まだまだ精神的にも未熟です。
世の中が決める正しさと間違いの間に、自分なりの信念を貫いた正解を見つけ出そうとしているではないでしょうか。


そして勘違いの愛ということは、両想いだと思っていたけど振られたということです。
悲しさはどうして自分を好いてくれなかったのかという他責が含まれているのではないでしょうか。

つまり他責と、勘違いという自分が悪い自責の間に妥協点を何度も見出してきたようです。

ナナメ
ナナメ

若いときって自分が正しいと思い込んでるし、それが違って病むこともあるよなあ

<待った無しの人生でいつも待ち合わせて少しの居場所を分け合った>
この部分はそんな折り合いを続けた過去があったけど、共に過ごせる彼女を見つけたのでしょう。

<運命は作り話と言った彼女が女神にみえた八月の陽炎>
このフレーズの解釈が難しいです。
二つのパターンがあると感じました。一つはポジティブな意味。もう一つはネガティブな意味です。

まずポジティブな意味から考えます。
運命なんてなくて、全ては必然的なもの。すごく論理的な意見です。
でもだからこそ、僕と彼女が出会ったことも何か根拠があったからです。
運命なんてぼやけた言葉じゃなくて彼女にも根拠があることが知れて嬉しいから女神に見えたのではないでしょうか。

次にネガティブな意味です。
居場所を分け合うような仲で僕は彼女のことを運命の人だと思っていました。
でも彼女はそれは運命ではないと一蹴します。つまり僕は振られるということです。
そんな彼女が女神に見えていたという甘い幻想を陽炎になぞらえているのではないかという解釈です。

うーん、どちらもいけそうに思えます。
ただこの後の物語はネガティブに進んでいきます。

言葉は壁やガラスであってほしくはないのに
想いを伝えた代償はいつも割れた孤独なんです

やはり言葉は上手く伝わりません。好きという気持ちを伝えても彼女の心は近づいてくれないのです。

一つ前のフレーズをポジティブに捉えるなら、喧嘩別れ
ネガティブな意味で捉えるなら告白して振られたのでしょう。

結局孤独に終着します。

正しさをおしえてくれたのは間違えて出会ったあなただった
いつもそうだった
分かっていないふりで じつは知ってたんだ
少しの居場所を譲ってくれてありがとう

運命ではないから間違いだったのですね。
正しさは二人の未来のことではないでしょうか。このまま惰性で一緒にいるのはよくないって分かっているけど口に出せない僕に代わって君が伝えているのでしょう。

君の隣という居場所を少しの間だけ居ることができたけど、もう彼女と一緒にいることはできません。

サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あこがれた通り僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
濡れたままのシャツ

サンセットとは日没を意味します。
つまり君と僕の関係も終わってしまうのです。

君は僕のことを好きじゃないなんて本当のことは知りたくない。そのことはなんとなく分かっているけど大丈夫と自分に言い聞かせて憧れの君を追おうとします。

<茹だるような紫の影>は終わりを連想させました。
本当は君が好きだけど、そんな君への憧れも終わりが見えて、君への想いを無理やり冷まします。

<濡れたままのシャツ>は君への想いがまだまだ消化しきれない、消え切らずジメジメと心に残り続けているさまを表しています。

ここまでを要約すると
好きな人がいて自分の想いを伝えようとしますが、自分に振り向いてはくれず、諦めるしかないとは分かっているけど踏ん切りがついていない10代の夏がある
ということです

ナナメ
ナナメ

夏とシャツで韻を踏んでるのもええな!

ラスサビ

地平線の向こう 八月の陽炎
きっとずっと十代の自分が居る
見たくない真っ黒のそれに生き先を尋ねてた

時は経ち青春の日々は過去のものになりました。
それでもあの頃の若かった日々は消えることがありません。

黒歴史といえるような真っ黒の思い出は見たくないものです。
でもその思い出も今となれば大事な価値観や自分というものを形成しています。

あの日々も無駄ではないのです。

サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あの人みたいに僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
乾いてゆくシャツ

あの人とは「あの頃の僕を騙していた僕」だと考えます。

10代の頃は気持ちが消え切らずにジメジメと濡れていたシャツも、今となっては乾いています。

今青春の真っただ中にいる人達にとっては今苦い出来事が起こったとしても時が経てばいい思い出に昇華されるというメッセージになりますね。

おわりに

青春と聞くと一般的にキラキラとしたイメージを持つことが多いのではないでしょうか。
でもその光の裏側に影があるんです。その影の部分を大事にしてやることが光を美しくするのではないでしょうか。

どんな人も思い出すと悶えてしまうような過去がありますがそれも大事な思い出です。過去の自分が今の自分を強くしてくれます。

ナナメ
ナナメ

若者のリアルを歌うマカロニえんぴつに目が離せん!

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