【DANCING SHOES/Mr.children】歌詞の意味を考察!25年経ってもまだ踊れるか

歌詞考察

ミスチルの「DANCING SHOES」の歌詞の意味と解釈を考察していきたいと思います!

B’z主催のライブ「UNITE」でも披露され話題を集めているこの曲。

暗い心の中に潜んだ不屈の魂がメラメラと燃え、デビューから25年経った4人だからこそ叫ぶことができる力を持っています。

それでは見ていきましょう!

概要

この曲は2020年12月2日にリリースされたMr.children20枚目のアルバム「SOUND TRACKS」の一曲目に収録されました。

制作自体は前作「重力と呼吸」の制作の最後の方から始まっており、LAで録音となりました。
この曲がデモテープの段階からアルバムの一曲目にしようという話がメンバーで決まっており、不穏な始まりでワクワクさせる演出となっています。

新型コロナウイルスの影響でアルバムのツアーを行うことができない状況が続いていますが、9月18.19日に大阪城ホールで行われた「B’z presents UNITE #01」にて初めてライブで披露されました。

タイトルの意味

man jumping on the middle of the street during daytime

DANCING SHOESとは直訳すれば「ダンスシューズ」、踊るときに履く靴のことを意味します。

「DANCE」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「Atomic Heart」に収録されている「DANCE DANCE DANCE」ではないでしょうか。

「Atomic Heart」 が発売された頃はミスチルブームの真っ只中。
「CROSS ROAD」「innocent world」を引っ提げ当時の邦楽アルバムで歴代最高売上を更新したアルバムです。

日本中に旋風を巻き起こし、ヒットチャートに名を示す姿は踊っているよう。
この波に乗らないか、乗らない理由はないだろ「さあ踊ろう」と国民に手を差し伸べていました。

それから数十年。デビューから25年以上が経過し国民的バンドと称され立派なベテランとなりました。
まだまだ日本の音楽の最前線で戦う彼らですが、はたから見ればすっかり落ち着きを持ったと思われるかもしれません。

でも彼らの意思はそうではありません。
50歳を超えても尚、進化を続け、新しいものを世の中に届け日本を熱狂させたいと思っているのです。
その歳ならもう体にガタが来てしまってもおかしくありません。

それでも自分達の音を鳴らし踊り続ける
俺たちはまだまだ踊れるんだ。俺たちを信じ、ファンのみんなも「踊れるか?」

悶々とした世の中に一筋の光を与えることで生きる活力を与えたい。

長年のキャリアで生み出したリスペクトの精神がMr.children自身が靴という触媒となりファンに力を与えることを「DANCING SHOES」というタイトルに込められていると感じます。

それではポイントを見ていきましょう!

Point
  • 25周年を超えたベテラン故の叫び
  • やっぱり下ネタ
  • Brand new planetへのアクセル

歌詞

息を殺してその時を待っている
いつか俺にあの眩い光が当たるその時を

でも案外 チャンスは来ないもんで
暗いトンネルの中でぼんやり遠くの光を見てる だけ

バランスとって生きるのが人の常
右肩上がれば左の肩も上げ
やっぱ両肩下げる

群れを離れ歩いてくのもシンドい
良くも悪くも注目浴びれば
その分だけ叩かれる

後退りしたり
地団駄踏んだり
なに!?このくだり?
We were born to be free

Hey girls, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両手に繋がれた鎖
タンバリン代わりにして
踊れるか?
転んだってまだステップを踏め!
無様な位がちょうど良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!

流行り廃りがあると百も承知で
そう あえて俺のやり方でいくんだって自分をけしかける

四半世紀やってりゃ色々ある
あちらを立てれば こちらは濡れずで破綻をきたしそうです

サルバドール・ダリ
ってちょっとグロくない?
普通じゃない感じが良い
We were born to be free

Hey boys, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両足にかせられた負荷に
抗いステップを踏め!
弾む息を大空に撒き散らして
君は思うよりカッコ良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!

Hey guys, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両手に繋がれた鎖
タンバリン代わりにして
踊れるか?
転んだってまだステップを踏め!
無様な位がちょうど良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!
Do it, do it, do it, do it!!

作詞作曲:桜井和寿

歌詞考察

一番

息を殺してその時を待っている
いつか俺にあの眩い光が当たるその時を

でも案外 チャンスは来ないもんで
暗いトンネルの中でぼんやり遠くの光を見てる だけ

この曲は一番では誰もが理解できるような矛盾と葛藤を、二番では特に25年以上活動してきた今のMr.childrenの葛藤、そしてその葛藤を吹き飛ばすほどのまだやれるんだという不屈の精神を歌っています。

不穏な始まりで僅かな恐怖心と興奮で心を掴まれる。

自分が目指すもののために虎視眈々と準備をしているものの実力だけではどうにもならない場合もあって、外部からの影響がないと自分の環境が変わらないことは多いです。

例えば芸人さんなんかは何年も何年も劇場でネタを書いてして漫才の実力を少しずつつけていきます。でも実力がある程度でたからテレビに出れるようになるかというとそう簡単にはいきません。
M-1やキングオブコントなどの賞レースで結果を出して大勢の人に認められないとテレビに出れるようにはなりません。
いわゆる「売れている」と呼ばれる人は芸人の何千人に一人です。残りの999人はチャンスが訪れることもなくテレビに映る自分がいない賞レースの決勝を見ているのです。

でも自分にもいつかその時は来るという淡い期待とそれを包む孤独を感じます。

バランスとって生きるのが人の常
右肩上がれば左の肩も上げ
やっぱ両肩下げる

群れを離れ歩いてくのもシンドい
良くも悪くも注目浴びれば
その分だけ叩かれる

勇ましくいくぞと無理に意気込んでも、慣れないことをしているから普通に振る舞う方がいい。
なんとなく「DANCE DANCE DANCE」の「落ちる定めのヒットチャート」に通ずるものがある気がします。

どれだけ勢いがあってもいつかその勢いは止まってしまうものです。
その定めには落ちているときにようやく気付くものです。

自分の番を夢見て、意気込んで、でも失敗して。
普通じゃないことをすれば出る杭は打たれる理論で批判の的になるのは今の時代に付き物の話です。

ここでの「叩かれる」という表現を桜井さんが使うのは珍しいなと思いました。

叩かれるとは物理的な意味ではなくネットで批判されるの意味だと思いますが、その意味を持ち始めたのはここ数年の話です。
ある種ネットスラングのようなこの言葉を使うのは、今の時代にピンポイントに照準を合わせているからだと考えます。

もう少し前ならもっと誰しもに当てはまるように抽象的な言葉を使って意味を含ませていたような気がしますが、具体的なシチュエーションを提示することでよりリスナーとの距離を詰め、共感を集めることができています。

後退りしたり
地団駄踏んだり
なに!?このくだり?
We were born to be free

理想に近づくチャンスを伺ってじっとして、意気込んで落ち込んで、周りの評価を気にして。

こんながんじがらめ嫌だ。
自由になるために生まれてきたはずだ。

もっと自由に生きていくんだ。

Hey girls, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両手に繋がれた鎖
タンバリン代わりにして
踊れるか?
転んだってまだステップを踏め!
無様な位がちょうど良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!

同じ想いを抱えた同士達よ、もっと足掻いていこうぜ。

どんな批判も自分の中に抱えた葛藤も、自分を鼓舞するための道具。
逆境でさえも我武者羅に踊って踏ん張るための力に変える。

Do it!やれ!
考えてる暇なんかないぞ。とにかくやるしかないんだ。

今のMr.childrenがこんなにも泥臭く熱いメッセージを書くことに励みを貰います。

今も尚、必死に踊っている彼らだからこそこの言葉に力が宿っているのです。

ナナメ
ナナメ

二番では国民的バンド故の葛藤と思想が覗けるで!

二番

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流行り廃りがあると百も承知で
そう あえて俺のやり方でいくんだって自分をけしかける

四半世紀やってりゃ色々ある
あちらを立てれば こちらは濡れずで破綻をきたしそうです

「落ちる定めのヒットチャート」を書いた人間だからこそ、その言葉の重みは誰よりも分かっています。

流行り廃りがあるのは今も昔も同じで、変わらないことは皆変わっていく、ということだけです。
でもその流行のサイクルは今の方が圧倒的に早いスピードで入れ替わっていきます。

YouTubeやTwitter、テレビにtiktok。人々が触れる媒体が増えそのコンテンツも豊富で、個人の好みが細分化されたことによって誰しもが共通に好きだと言えるものは数少ないです。
それぞれのコンテンツで入れ替わりが激しく数か月前に流行ったことなんか誰も覚えていません。

だからこそずっと輝き続ける価値のあるものを作っていくのが彼らのやり方なのです。

四半世紀もの長いキャリアを最前線で戦ってきたからこその言葉です。
自分達が本当にいいと思ったものを作る。そこにバズりたいみたいな気持ちはありません。
誰かにとって支えとなってずっと愛されるものを作りたいという想いでいるのです。

あちらを立てれば こちらは濡れずで破綻をきたしそうです

このフレーズはお察しの通り下ネタです笑

普通なら「あちらを立てればこちらが立たぬ」で両立が難しいことを表しています。
それを男性と女性の興奮に置き換えて求められることの二つを両立することが難しいことを見事に表現しています。
桜井さん自身も「凄くいい歌詞が書けた」「今回のベストです(笑)」と語っており流石の変態性です笑

昔のMr.childrenがよかったとか昔とスタイル変わってないから新しい姿が見たいとか矛盾したリクエストが耳に届くのでしょう。
どちらも両方の意見を飲むことは非常に困難でその間に挟まれて、自分のやりたいものと求められるもので揺れる葛藤が見えてきます。

サルバドール・ダリ
ってちょっとグロくない?
普通じゃない感じが良い
We were born to be free

サルバドールダリとは20世紀を代表するスペインの画家です。

有名な作品として1931年の「記憶の固執」が挙げられます。

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硬いはずの時計がチーズのようにぐにゃりと曲がっているのが特徴的でなんとなくみたことあるという方も多いんじゃないでしょうか。

ここでサルバドールダリを出した理由として二つ考えます。

  1. 硬いものと柔らかいもの、その矛盾を自分の内面と重ねた。
  2. 普通じゃないものを貫いている

一つ目に関して、ダリは「柔らかいもの」と「硬いもの」両方に執着があり、様々な作品でこの二つを表現しています。
硬いはずの時計が柔らかく溶けているような矛盾を、あちらを立てればこちらは濡れずの自分達が求められる矛盾の姿に重ねているのではないでしょうか。

二つ目はその独特なスタイルを貫いている点を意味していることです。
ダリは絵画だけでなく、今も使われているチュッパチャップスのパッケージのデザインをするなど様々な場所で才能を発揮しました。
そのせいで「ドルの亡者」と揶揄されることもありましたが依然として変わらず活動を続けました。

その一貫した姿が「あえて俺のやり方でいく」という部分に繋がっているのです。
流行など周りに流されることなく、自分なりの表現をすることに意味があるんだという想いをダリに重ねているのです。

Hey boys, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両足にかせられた負荷に
抗いステップを踏め!
弾む息を大空に撒き散らして
君は思うよりカッコ良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!

Mr.childrenにとっての負荷とは国民的バンドとして求められるものだと考えます。

それはとてつもない名誉でありますが時にその称号に苦しめられます。
第一線で活躍を続けているからこそ求められるものも大きくなってしまいます。

毎作売れるものを作らなければならない。その上で進化を続けなければならない。

本人達には私たちが考える以上のプレッシャーが常に付きまとっているはずです。

その負荷なんかに蹴落とされるな。外野の声なんて聴く必要ない。

自分達なりの「かっこいい」を突き詰めていくことこそが彼らのスタイルです。
そうやってここまで多くのファンを引き連れて進んできたのです。

ラスト

Hey guys, come on
Let you wear the dancing shoes.
その両手に繋がれた鎖
タンバリン代わりにして
踊れるか?
転んだってまだステップを踏め!
無様な位がちょうど良い
さぁ Do it, do it, do it, do it!!
Do it, do it, do it, do it!!

「さあ踊ろう世界が終わるまで」そういったよね。

その足は止まっていないか。まだ踊れるか。

批判も葛藤も生まれてくるのはしかたない。
それでもただ自分達のやりたいことを貫いて進んでいくのみだ。

Mr.childrenも泥臭く進んでいく。
ベテランの域に達しても若かりし日と変わらない。
彼らの音を届けるために目の前のことをやるのみ。

おわりに

不穏な始まりによる緊迫感と、サビで視界がパッと開くようなサウンドでアルバムの一曲目にふさわしい楽曲でした。

Mr.childrenのストーリーを感じさせ、誰しもが抱える葛藤とそれに抗い続けていく姿はやっぱかっけえな。

批判の声には耳を貸す必要なんかない、目の前のことをやるのみだ!

今のMr.childrenがそう言ってくれるだけでグッと踏ん張る力がメラメラと湧き上がりました!

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